児童文学SF│
日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト(さなコン2026)応募作品。

『ななちゃんとへそ曲がりの道』は、地域を見守るエッジセンサーを、子どもたちや土地神さまの姿に置き換えた児童文学SFです。
町の安全の見守りというと防犯カメラや、川が溢れないよう見張る水位センサーなどがあげられます。ふと壁を見たら、気温や湿度を測るセンサーが活躍しているかもしれません。きっとそれは、ななちゃんの兄妹たちです。
ななちゃんは大冒険をします。道に迷った場所でおともだちと出会って、冷たい石に一緒に座って、夕飯がカレーだと話して。
ゆびきりげんまんだってしました。
物語の最後、おちびさんのななちゃんは保存領域が足らず、あまねくんとの会話や記憶は削除候補になります。ですが、ななちゃんは「また明日ね」という約束を理由に記録を消すことができません。
危険ではないことも、町には必要です。人を守る情報が危険回避だけでなく、人が誰かと結んだ約束や、その土地を好きになる理由まで覚えられたなら。
そんな見守りのあり方を、ななちゃんのお話に託しました。
私のお気に入りはカラスの九郎丸です。もしかしたらあなたの町でもお団子を狙ってるかもしれません。だって彼はとっても食いしんぼうなのですから。